AIはどのような仕事ができるようになったのか?ChatGPTで変わる「優秀な人材」

この怪文書は、情報処理学会が発行する情報処理2023年8月号に掲載された記事を、筆者が自ら転載したものです。 情報学広場:情報処理学会電子図書館 情報学広場 情報処理学会電子図書館ipsj.ixsq.nii.ac.jp この文章は2023年5月に書かれました。LLMは日進月歩であり、私の物事の理解もその当時のレベルのものです。また本章の一部は大幅に改稿されて、ChatGPT攻略の2章で使われています。 ChatGPT攻略 Amazon.co.jp: ChatGPT攻略 eBook : ところてん: Kindleストアamzn.to 機械学習技術の地図 ChatGPTを始めとする生成的AIが出てきたことで、IT産業は新たな局面に入ったと考えています。以下の図は機械学習が産業利用される以前の業務分担図です。横軸にミスの許容可能度、縦軸に入出力の複雑さをとったものです。 この図はざっくりと3つの領域に分かれます。まず左下が従来のプログラミングの領域です。これは簡単に言うと「プログラムは間違ってはいけない定形な仕事を奪う」ということです。次にその上の士業が責任を取る領域です。これは「責任」を取る人がいないと成立しない仕事です。ミスが発生した際に罰則を与えるという形で、ミスの発生を防いでいます。最後に右側のホワイトカラーの仕事の領域です。ホワイトカラーの仕事は入出力が不定形であり、作業フローも非定型であったりします。そのため、多少のミスはあっても仕方ないという前提の上で仕事が行われています。

AIはどのような仕事ができるようになったのか?ChatGPTで変わる「優秀な人材」
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